臨床血液
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症例
経口剤,camostat mesilate, ワルファリンおよびアスピリン投与により慢性DICのコントロールが可能になった胸部大動脈瘤
福田 尚文下袴田 陽子中森 芳宜富永 貴元篠原 健次高橋 徹大枝 栄一佐藤 穣
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2002 年 43 巻 3 号 p. 199-203

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抄録

胸部大動脈瘤の症例において慢性播種性血管内凝固症候群(disseminated intravascular coagulation, DIC)を合併した。当初は入院により点滴にてgabexate mesilateと低分子ヘパリンを投与する事によりDICをコントロールできた。次いで,経口剤のcamostat mesilate, ワーファリンおよびアスピリンの投与に変更しDICはコントロールでき,外来通院治療が可能になった。

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© 2002 一般社団法人 日本血液学会
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