臨床血液
Online ISSN : 1882-0824
Print ISSN : 0485-1439
ISSN-L : 0485-1439
症例
染色体分析でt(1;19)がみられたがE2A-PBX1キメラmRNAがみられなかった小児急性リンパ性白血病
松原 康策, 平田 拓也
著者情報
ジャーナル 認証あり

2005 年 46 巻 1 号 p. 7-12

詳細
抄録
t(1;19)がみられたがE2A-PBX1キメラmRNAがみられなかった小児急性リンパ性白血病(ALL)を報告する。症例は14歳男児。入院時脾腫が著名で,白血球数は12900/μl(芽球61.5%)。染色体検査は46, XY, -19, +der(19) t(1;19)(q23;p13)を示したが,E2A-PBX1キメラ転写物,E2A遺伝子再構成は共に認めなかった。免疫形質はearly pre-Bであった。日本小児白血病研究会の高危険群の化学療法を実施し,15病日に寛解を確認し30ヵ月以上寛解を保っている。論文検索した17例のt(1;19)+E2A-PBX1-小児ALLの特徴として,early pre-Bの免疫形質(11/13, 85%)とhyperdiploidy (8/14, 57%)が挙げられるが,必ずしも均一な群ではなかった。2症例に再発,1例に死亡があり,適切な治療の確立には症例の蓄積が必要である。
著者関連情報
© 2005 一般社団法人 日本血液学会
前の記事 次の記事
feedback
Top