臨床血液
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臨床研究
本邦における小児Hodgkinリンパ腫157例の後方視的検討
—小児がん研究4グループによる調査—
古賀 友紀熊谷 昌明瀧本 哲也三間屋 純一中澤 温子堀部 敬三小林 良二鶴沢 正仁稲田 浩子森 鉄也
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2012 年 53 巻 4 号 p. 443-449

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抄録

Hodgkinリンパ腫は小児がんの中でも予後良好な疾患の一つである。本邦における本疾患の発症は,年間10数例と極めて少ないため,これまでにまとまった報告がなされず,臨床的背景などの実態は明らかではなかった。今回,1985∼2000年に小児がん治療研究4グループにおいて治療を受けたHodgkinリンパ腫157例を対象として,その臨床的特徴,治療および予後について,後方視的に解析した。157例の内訳は男107例,女50例,発症年齢は中央値10歳1か月(1歳8か月∼17歳8か月)であった。病期はI: 37例(24%), II: 62 (39%), III: 40例 (26%), IV: 18例 (11%)であり,そのうちB症状を認めた症例が50例(32%)であった。ほとんどの症例がcyclophosphamide, vincristine, procarbazine, prednisolone (COPP), doxorubicin, bleomycin, vinblastine, dacarbazine (ABVD)を用いた化学療法を受けており,125例(82%)が6コース以上施行されていた。5年無病生存率は81.5%, 全生存率は94.8%であった。多変量解析により,高リスク,年齢(10歳以上)が予後不良因子としてあげられた。

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© 2012 一般社団法人 日本血液学会
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