抄録
心不全を有するALアミロイドーシスは生存期間中央値が6ヶ月と不良である。大量メルファラン併用自家末梢血幹細胞移植(HDM/SCT)が有効だが心不全例では治療関連毒性が高く適応に慎重を要する。当院でHDM/SCTを施行したALアミロイドーシス13例のうち心合併例は9例であった。3例は移植後早期に死亡したがpoor riskを含む6例が生存中である(観察期間15~41ヶ月,中央値18ヶ月)。4例で移植後6ヶ月から1年の間に心室中隔壁肥厚が1.2 mm~2 mm減少し,6例はHDM/SCT後に心不全症状のコンロトールが得られている。HDM/SCTによりpoor riskを含む心アミロイドーシスでも生存期間が延長しうる可能性が示唆された。当院のHDMは平均103 mg/m2と低用量で維持療法もまちまちである。治療関連毒性軽減の為のMEL減量基準とHDM/SCT後の維持療法の検討が今後の課題である。