臨床血液
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症例報告
Bortezomibとアゾール系抗真菌薬の併用後に短期間で麻痺性腸閉塞を発症した多発性骨髄腫
甲田 祐也森 毅彦清水 隆之加藤 淳山根 明子定平 健塚田 唯子横山 健次橋本 典諭服部 豊岡本 真一郎
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2012 年 53 巻 8 号 p. 760-764

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抄録
症例は70歳と45歳男性で治療抵抗性多発性骨髄腫に対してbortezomib療法(1.3mg/m2; day1, 4, 8, 11)が施行された。治療開始時よりitraconazole内用液あるいはvoriconazoleの内服を併用し,投与開始15日目,12日目に麻痺性腸閉塞を発症した。両症例とも腸閉塞発症時に感覚神経障害は認められなかったが,その後遅れて末梢神経障害として四肢末端のしびれが出現した。Bortezomibによる自律神経障害としての麻痺性腸閉塞の報告は少数例ながらあるが,その多くが反復する治療中に発症している。我々の二症例ではbortezomibの初回治療開始後,極めて短期間で麻痺性腸閉塞を発症しており,itraconazoleあるいはvoriconazoleとの併用で早期に高度な自律神経毒性が惹起された可能性が示唆され,併用時には十分な注意が必要であると考えられた。
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© 2012 一般社団法人 日本血液学会
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