製鉄記念室蘭病院 消化器内科・血液腫瘍内科
製鉄記念室蘭病院 病理臨床検査室
札幌医科大学 腫瘍・血液内科
2013 年 54 巻 11 号 p. 2068-2073
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症例は49歳女性。2010年12月に咽頭および頸部リンパ節腫脹のため受診した。咽頭生検でIgMとTGF-β分泌を伴う濾胞性リンパ腫(FL)と診断した。入院時の骨髄穿刺はdry tapであり,骨髄生検はリンパ腫細胞浸潤と骨髄線維症を認めた。血清TGF-βは上昇し,IgM型M蛋白血症を認めた。R-CHOP療法1コース後にFLは完全寛解が得られ,骨髄穿刺が可能となった。血清TGF-βとIgMは低下して,骨髄線維症は改善した。
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