好中球に
BCR-ABL1を認めたmixed phenotype acute leukaemia with t(9;22);
major BCR-ABL1 2症例を経験した。症例1は59歳女性,症例2は45歳男性。いずれも急性発症。症例1はB細胞と骨髄球のbiphenotypic leukemiaであり,症例2はB細胞と骨髄球のbiclonal leukemia。症例1では好中球98%, 症例2では89%にBCR-ABL1が陽性。いずれもimatinib+Hyper CVAD療法で寛解導入を行い,その後dasatinib治療に移行した。症例1は現在
BCR-ABL1 mRNAは定性陰性,症例2では定性のみ陽性になっている。2症例とも臨床経過から急性白血病と診断した。チロシンキナーゼ阻害剤時代の現在,慢性骨髄性白血病の急性転化とPh1陽性急性白血病の鑑別はますます困難となっている。
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