臨床血液
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臨床研究
発熱性好中球減少症におけるイムノクロマト法によるプロカルシトニン測定の有用性
畑中 重克市原 弘善青山 泰孝康 史朗山村 亮介久村 岳央小坂 さおり稲葉 晃子太田 健介麥谷 安津子
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2013 年 55 巻 1 号 p. 105-109

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抄録
発熱性好中球減少症(FN)という極めて特殊な病態におけるプロカルシトニン(PCT)値測定の有用性を明らかにするために,FN出現時およびFN出現後12~24時間の2点においてイムノクロマトグラフィー法(ICA法)と電気化学発光法(ECLIA法)でPCTを測定し,両者の相関および関連性について調べた。
ICA法とECLIA法の相関についてはスピアマンの順位相関係数が0.878で強い相関がみられ,関連性についてもフィッシャーの直接確率P=4.68×10-10となり両法は関連していた。特別な機器を必要とせず,操作も簡単で現在多くの施設で導入されているICA法が,FNという特殊な病態においても標準法と同等に使用できることが示された。
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© 2013 一般社団法人 日本血液学会
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