臨床血液
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特集:臨床血液学 ―最新情報と今後の展望2017 (赤血球系疾患)―
骨髄異形成症候群の形態診断
松田 晃
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2017 年 58 巻 4 号 p. 336-346

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抄録

細胞形態学的評価は骨髄異形成症候群(myelodysplastic syndromes, MDS)の診断に重要であるが,複数の問題点がある。MDSの診断のための異形成のWHO分類の定義である閾値(10%)は十分に検討されたものではない。MDSの診断のための異形成の細胞形態学的定義には不明確な点もある。国際MDS形態ワーキンググループ(International Working Group on Morphology of MDS, IWGM-MDS)からの細胞形態学的定義に関する提唱が報告されている。MDS診断のためには,異形成はMDSに特異性が高いものとそうでないものに区分すべきである。異形成の特異性を考慮した定量的異形成評価方法が,「特発性造血障害に関する調査研究班」と「Rete Ematologica Lombarda(REL)clinical network」から報告されている。

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© 2017 一般社団法人 日本血液学会
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