2018 年 59 巻 6 号 p. 805-811
1世紀以上前に発見されたマクロファージは,発見以来最近まで体内には1種類しかないと考えられてきた。しかし近年の様々な研究から,マクロファージは疾患の発症に関わる様々なサブタイプが存在する可能性が考えられはじめている。今回,我々は免疫学の解析手法に加え,bioinformaticsの技術,およびimagingの技術を用いて,線維症の発症に関わるマクロファージの新しいサブタイプを同定し,その分化メカニズムと線維症との関係性の研究を行ったので,今回報告する。