臨床血液
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症例報告
免疫化学療法後に肝腫瘍破裂を来たしたびまん性大細胞型B細胞リンパ腫
瀬川 莉恵子刀塚 俊起
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キーワード: Hepatic lymphoma, Tumor rupture, DLBCL
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2022 年 63 巻 3 号 p. 211-216

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抄録

症例51歳,女性。初診の1ヶ月前からの腹痛と食欲不振で来院した。CTにて肝右葉内の巨大腫瘍,腹部傍大動脈,腹腔内リンパ節に多数腫大を認めた。上部消化管内視鏡検査にて十二指腸と胃粘膜下腫瘍からの生検の結果,びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(diffuse large B-cell lymphoma, DLBCL)と診断した。骨髄にて大型のB細胞の浸潤を認めた。rituximab, cyclophosphamide, vincristine, and prednisone(R-CVP)療法を施行した。化学療法後,第5病日に上腹部痛と右季肋部痛を認め,第6病日にHb 4.2 g/dlの高度貧血を認めた。再度のCTの結果,肝腫瘍周囲の低濃度領域の出現により,腫瘍崩壊による肝腫瘍破裂が原因の出血と診断した。貧血の進行はないことより,止血していると判断した。第21病日に腹部血管造影検査を施行し,出血がないことを確認し,2コースのR-CVP療法に続き,8コースのrituximab, cyclophosphamide, doxorubicin, vincristine, and prednisone(R-CHOP)療法を施行し部分寛解となった。肝リンパ腫の破裂後に生存した症例は,貴重な症例と思われる。

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© 2022 一般社団法人 日本血液学会
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