臨床血液
Online ISSN : 1882-0824
Print ISSN : 0485-1439
ISSN-L : 0485-1439
症例報告
Venetoclax+azacitidine療法が再移植への橋渡しに有効であった移植後髄外再発急性骨髄性白血病
遠藤 聖英高橋 宏通並木 貴宏林 慶将伊藤 駿忽滑谷 寛直栗原 一也小池 隆濱田 高志大竹 志門中川 優中村 英樹三浦 勝浩
著者情報
ジャーナル 認証あり

2026 年 67 巻 2 号 p. 124-128

詳細
抄録

43歳男性。2022年1月にFLT3-ITD陽性急性骨髄性白血病(AML)と診断した。標準的強力化学療法で寛解に至らなかったが,gilteritinibで寛解を得られ,2022年5月に非血縁HLA一致同種造血幹細胞移植を行った。移植後,gilteritinibによる維持療法を行うも慢性GVHDの増悪のため休薬した。2023年12月に右腸腰筋近傍の髄外腫瘤形成と,横隔膜浸潤による胸水貯留を契機に再発と診断した。Venetoclacx+azacitidine(Ven+AZA)療法による再寛解導入で髄外腫瘤は消失し,寛解を得たため,臍帯血移植を実施した。移植後もVen+AZA療法による追加治療で寛解を維持している。これまで髄外病変を伴うAMLに対してVenを含む治療が奏効した報告はあるが,移植後の髄外再発に対してもVen+AZA療法は再移植前の救援療法として有効な可能性がある。

著者関連情報
© 2026 一般社団法人 日本血液学会
前の記事 次の記事
feedback
Top