2026 年 67 巻 2 号 p. 124-128
43歳男性。2022年1月にFLT3-ITD陽性急性骨髄性白血病(AML)と診断した。標準的強力化学療法で寛解に至らなかったが,gilteritinibで寛解を得られ,2022年5月に非血縁HLA一致同種造血幹細胞移植を行った。移植後,gilteritinibによる維持療法を行うも慢性GVHDの増悪のため休薬した。2023年12月に右腸腰筋近傍の髄外腫瘤形成と,横隔膜浸潤による胸水貯留を契機に再発と診断した。Venetoclacx+azacitidine(Ven+AZA)療法による再寛解導入で髄外腫瘤は消失し,寛解を得たため,臍帯血移植を実施した。移植後もVen+AZA療法による追加治療で寛解を維持している。これまで髄外病変を伴うAMLに対してVenを含む治療が奏効した報告はあるが,移植後の髄外再発に対してもVen+AZA療法は再移植前の救援療法として有効な可能性がある。