2026 年 67 巻 2 号 p. 118-123
51歳女性。2019年より貧血を指摘され,2021年から冬季や冷房環境下でレイノー症状が出現。2024年1月より動悸,耳鳴,労作時呼吸困難,倦怠感が出現し,23日後に体動困難となり緊急入院した。Hb 2.8 g/dlと高度の貧血を認めた。寒冷凝集素症(CAD)およびCAD関連リンパ増殖性疾患(LPD)と診断され,赤血球輸血と寒冷暴露回避で経過観察中,溶血の増悪を伴わない貧血が進行し,赤芽球癆(PRCA)を合併した。CsAを10日間投与したが反応なく,LPDに対するBR療法に切り替えたところ,LPDは軽快したがPRCAは持続したため,CsAを再開し,PRCAも軽快した。10月CAD-LPDが溶血で再燃し,CsA継続下のBR療法にて改善を得た。原発性CAD関連LPDにPRCAを合併した稀な症例であり,病態を適切に評価することが重要であった。