臨床血液
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特集:How I manage CML ―アンメットニーズに対する私の方針―
慢性骨髄性白血病患者の妊孕性への対応
髙久 智生
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2026 年 67 巻 2 号 p. 152-157

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抄録

TKIの登場により慢性骨髄性白血病(CML)の予後は劇的に改善し,CML患者の将来設計を見据えた妊娠管理が重要となった。本稿では妊娠を希望するCML症例に対する現状と実践的な指針を示す。理想的には深い分子学的寛解を達成すると共にTFRの適格要件を満たし,薬剤中止下で計画的な妊娠を行うことである。一方で,治療中の妊娠は第1トライメスターではTKI曝露を避け,IFN-αを第一選択とする。病勢再燃の場合は第2・第3トライメスターに限りimatinib/nilotinibの最小有効量を慎重に投与する。男性の妊孕性への影響は概ね小さく中断は原則不要とされる。多職種連携と生殖医療(ART)の活用,情報や様々な資源が限られる条件における現実的な方策を用いて,母児の安全と患者の価値観の両立を目指すことが重要である。

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