2022 年 28 巻 p. 313-318
本研究では,砂河川であり砂州堆積が河道管理上の課題となっている愛知県矢作川を対象とし,平面二次元河床変動解析モデルを用いて,浮遊砂による砂州堆積の適用可能性を検証した.砂州堆積土砂調査より,砂河川で課題となっている砂州堆積に寄与している粒径が浮遊砂主体であることを確認した.調査結果を踏まえて河床変動解析に反映すべき流量設定を抽出する予備解析の方法および,浮遊砂が卓越する河川を解析する際の留意点・課題を示した.予備解析により,流量ハイドログラフの下限値を砂州のD50 程度が浮遊限界未満となる流量規模とした場合に,解析モデル上で砂州が堆積しきるまでの状況を概ね設定できた.