河川技術論文集
Online ISSN : 2436-6714
バーチャルツアーと仮想空間を活用した河川改修時における河川景観評価手法の提案
林田 寿文佐藤 隆洋川野 倫輝河野 誉仁中村 圭吾
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2022 年 28 巻 p. 445-450

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抄録

河川改修時の景観評価手法の提案を目的に,その場の360度風景を体感できるバーチャルツアー(以下,VTとする),および,ゲームエンジンで構築する高画質な仮想現実における景観評価への適用について検討を行った.両ツールの有用性を評価するため,実験①:現況の景観評価に対し,写真と,360度写真から作成したVTの比較評価,実験②:河川改修前後の景観評価に対し,360度写真から作成したVTと,改修後の状況を確認できる仮想現実から作成したVTの比較評価を行った.比較評価はSD法アンケートを用いた.実験①では,現況写真と比べて360度写真のVTは,美しい,風格のある,変化のある,訪れてみたい,風景が魅力的などで評価が高かった.実験②では,360度写真のVTと比べて仮想現実のVTは,新しい,個性的,人工的,活気のある,快適,動的,楽しいなどで評価が高かった.河川景観評価を行う際,写真よりも360度写真のVTで,360度写真のVTよりも仮想現実のVTで,より多くの新しい情報を伝えることができ,今後の事業の説明資料になりうると判断できた.

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© 2022 土木学会
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