2024 年 30 巻 p. 311-316
従来の横断測量断面での流下能力評価に替わり,横断測量断面間について連続的に流下能力を把握するため,三次元点群データを用いて平面二次元非定常流解析を実施した.また,河道管理において流下能力と合わせて土砂堆積や樹木による水位上昇量の把握,HWLとの関係を示し,河道管理に活用するための検討を行った.検討結果から,横断測量断面間で測量断面よりも天端の低い堤防から越水が生じる箇所を明らかにし,同手法の有効性を示した.また,HWLと平面二次元解析による解析水位に差が生じ,堰(床止め)上流で平面二次元解析の水位が高く,狭窄部上流では平面二次元解析の水位が低くなる傾向を示した.流下能力不足箇所の対策として,湾曲部固定砂州の撤去による水位低減効果と洪水時の再堆積について検討を行い,対象河川では0.1~0.3m程度の水位低減効果があった.本研究での三次元点群データを用いた平面二次元解析による流下能力評価を用いることで,河道の評価から管理,対策まで一連で活用できることを示した.