2024 年 30 巻 p. 601-604
2024年1月1日16時10分頃に石川県能登地方を震源とする震度7を記録する地震が発生し,北陸地方の広い範囲に甚大な被害をもたらした.この地震に伴い発生した津波は海岸だけでなく,各地の河川を遡上した.しかし,河川を遡上する津波の物理機構について不明なことが多い.本研究では,まず,各地の河川に設置された水位計が捉えた津波の遡上による水位変動を考察した.その上で,今後の沿岸および沿川における津波に対し,特に夜間の監視体制の強化,早急な堤防の復旧体制の保持,また,河川津波の物理的な理解のための研究が必要であることを指摘した.