河川技術論文集
Online ISSN : 2436-6714
建物配置と粒径が洪水氾濫時の土砂堆積に与える影響に関する実験的研究
脇谷 新川池 健司和田 桂子小柴 孝太
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2025 年 31 巻 p. 295-300

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抄録

本研究では,土砂粒径の違いと建物配置の違いが土砂堆積に与える影響について,1/200スケールの実験装置を用いた実験を行う.建物がある場合では,建物間を通過する流れと建物群の左右に分かれる流れが見られ,建物群の手前で土砂が堆積する.建物間の流れでは,多くの土砂は建物群の後方で堆積するものの,一部の土砂は建物間に堆積する.建物の間隔が狭いと,建物群の手前や左右への堆積が増加し,建物間と後方の堆積は減少する.建物間隔が狭いほど建物群を通過する流量が少なくなるため,堆積が少なくなると考えられる.粒径が大きいほど,建物間と後方に堆積する土砂は少なくなった.建物間隔が狭く粒径の大きい土砂では建物間を通過する土砂が見られなかった.粒径により土砂輸送の傾向が異なることは土砂供給直後から確認できた.これらの研究により,洪水氾濫時の土砂堆積リスク算定の精度向上につながることが期待できる.

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