2025 年 31 巻 p. 565-570
気候変動で洪水リスクが高まる中,データ不足が深刻な中小河川の水位予測が課題となっている.水位予測には機械学習モデルが有効であるが,観測データの限定的な中小河川では従来手法の適用に課題があった.本研究では,データが限定される状況下において有効な深層学習の手法であるConvolutional neural network (CNN)と Physics-informed neural networks (PINNs) を比較した.その結果,CNNは少数地点の観測だけで 4時間先まで,PINNsはさらに少ないデータで水位を予測できることを確認した.これにより,観測体制が不十分な河川でも実用的な水位予測の可能性を示した.