河川技術論文集
Online ISSN : 2436-6714
貯水池土砂動態と河川環境を考慮した発電用ダムの通砂運用高度化
森本 晃樹, 恩田 千早, 角 哲也, 田中 賢治
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2026 年 32 巻 p. 283-288

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抄録

持続可能な水力発電を実現するためには,貯水池土砂管理が重要な課題となっており,通砂運用の導入が一部の発電用ダムで進められている.通砂効果と発電への影響を考慮して通砂運用を高度化することは,「ダム再生」と「流砂環境再生」の観点から非常に重要な課題である.本論文では,3つの発電用ダムを対象とした河床変動数値解析を行い,放流水量の区分と通砂効率に着目して考察することにより,発電用ダムの通砂運用高度化手法の一般化を検討した.その結果,発電と通砂に使用する水量の配分を検討することによりダム地点の土砂流出特性を最大化することが,持続可能な水力発電と流砂環境再生を同時に実現する上で重要であることを示した.また,発電用ダムの通砂運用は流域総合水管理のうち「水利用×流域環境」の有効な取組みであり,通砂運用高度化の方向性を明確にした.

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