2026 年 32 巻 p. 451-456
近年の水害では,浸水のみならず氾濫原での土砂堆積の被害が顕在化している.また,堆積する土砂の粒径により復旧方法も異なる等,粒径と堆積分布の関係についての知見の拡充や数値解析モデルの検証が必要である.そこで,河道と氾濫原から構成される実験装置に,粒径を変えた土砂を与え,土砂堆積分布を測定する実験が実施されており,その条件で掃流砂と浮遊砂を考慮した平面二次元モデルで解析した.実験では粒径により土砂の輸送される方向が異なった.一方解析では,平面二次元不定流解析では鉛直方向を考慮しないため,粒径によらず輸送される方向が変わらず,堆積分布に大きな差がなかった.平面二次元モデルを用いた氾濫原の土砂堆積では,掃流砂は流向,浮遊砂は沈殿量に課題があることが分かった.