河川技術論文集
Online ISSN : 2436-6714
浸水リスク評価プロダクトの比較に基づく 実用的な浸水リスク評価手法に関する研究
蟹江 盛仁, 石原 道秀, 山崎 大, 川村 育男, 湧川 勝己, 山田 朋人
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2026 年 32 巻 p. 511-516

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抄録

近年の大規模水害の頻発,産業のグローバル化,TCFDやTNFD等の世界基準の進展を背景に,気候変動を考慮した統一的な浸水リスク評価手法の確立が急務となっている.本研究では,浸水リスク評価の実施にあたり,現在開発途上,あるいは既に実務で用いられている浸水リスク評価プロダクトを比較し,各プロダクトの特性と評価目的に応じた適用可能性を検討した.平成27年9月関東・東北豪雨を事例として実績浸水の再現性から各プロダクトを検証した結果,①異なる降雨データであっても潜在的な浸水リスクを広域かつ相対的に評価可能なCaMa-Flood,②高速かつ高精度に浸水深を予測し,アンサンブル計算への適用性を有する地形適合格子モデル,③氾濫流の挙動を精緻に追跡して浸水対策の効果を定量的に評価可能な構造格子モデル,という段階的な浸水リスク評価の枠組みが合理的であることを提案した.

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