抄録
本論文は、ESD の概念を取り入れた小学校防災教育の授業モデルを構築するために、ESD の学習指導課程を構想し、展開するために必要な枠組みである、ESD の構成概念、重視する能力・態 度、ESD の視点に立った学習指導を進める上での留意事項について、防災教育の観点から捉え直 して授業モデルの構築方針を立てた。そして、この構築方針に従って、総合的な学習の時間と特 別活動を教科横断的に扱った、小学校防災教育の授業モデルを構築した。授業展開の中で、学習 活動や教師の発問、予想される児童の反応を具体的に示していくことで、ESD の概念が、授業の どの場面で、どのように表れるのかを可視化することができ、ESD の理念に沿った授業展開となっている。持続可能な社会づくりを目指す防災教育の一例として、学校現場で活用することが期待できる授業例を示すことができたと考えている。