抄録
本研究の目的は、豪雨災害から命を守るために身につけるべき資質・能力を提案し、その
資質・能力を身につける授業を開発し、実践した授業を資質・能力の視点から評価するこ
とである。本研究では、「避難行動判定フロー」に豪雨災害から命を守るために身につけ
るべき資質・能力が内包されていると仮定し、フローに内包された資質・能力をもとに
「豪雨災害から身を守るために必要な資質・能力」を提案した。そして、博物館見学やハ
ザードマップの活用、警戒レベルの学習などにより、この資質・能力を高める授業を開発
し、実践した。検証の結果、判断の質を高め、心理要因を高める効果が認められた。一
方、判断の妥当性の検証と、避難行動意図の平常時と災害時の関連を検討する必要性が明
らかになった。