抄録
多くの児童生徒を預かる小中学校のような教育機関では、大規模災害が発生した際、限られた
人数の教員で多くの児童生徒の安全を確保する必要がある。そのような繁忙の最中、保護者から
寄せられる安否確認の電話は、応対のために人員を割かれる要因となる。加えて、安否確認が取
れないことで無理をおして迎えに行こうとする保護者を危険にさらすおそれもある。そこで、教
員が簡便かつ一斉同報的に全体的な安全を伝える手法として、災害用伝言ダイヤル(171)、災害
用伝言版(web171)を利用した171状況通信という手法を検討し、訓練を実施した。その結果、171
状況通信は、発災時の混乱期に、教員の手間を省きつつ、より多くの保護者が教育機関の状況に
アクセスができる有用な手法であることが分かった。