老年社会科学
Online ISSN : 2435-1717
Print ISSN : 0388-2446
原著論文
ケアマネジャーのエンドオブライフに向けた対話と看取りへの関与との関連
島田 千穂多賀 努松家 まゆみ木田 正吾
著者情報
ジャーナル フリー

2023 年 45 巻 3 号 p. 191-199

詳細
抄録

 人生の最期を支えるために,多職種ケアチームが,利用者本人や家族などとの対話を通じて,価値観を理解するアドバンスケアプランニングが必要といわれる.本研究は,ケアマネジャーが,利用者本人とのエンドオブライフを意識した対話(以下,EOL対話)の実践にどの程度関わっているかを確認し,看取りへの関与との関連を明らかにすることを目的とした.全国の居宅介護支援事業所から3,000か所を無作為抽出し,管理者宛に調査票を郵送し,担当する利用者数が最も多いケアマネジャーに渡してもらい,返信用封筒で回収した.EOL対話の程度は,利用者本人と将来どこでどのように最期を迎えたいかについて話したことのある割合,介護する家族と話したことがある割合から把握した.看取りケアマネジメントへの関与は,看取り事例の担当の有無を指標とした.多くの利用者本人とEOL対話を実践しているケアマネジャーほど,看取り事例を担当し,入院・入所による終了者が少ないという関連性を確認した.人生の最期は,多職種による連携チームで支える必要があり,ケアマネジメントにおける関わりのスキルを明確化する必要があると考える.

著者関連情報
© 2023 日本老年社会科学会
次の記事
feedback
Top