高齢者/障害者への敵対的偏見が根強く残る一方,近年,「すでに偏見や差別の問題は解決しているため,高齢者/障害者が現状に不平を訴えることは,正当化されるべきではない」という現代的偏見が問題視されている.研究1では,高齢者以外の健常な成人を対象としたオンライン調査を実施し,現代的偏見の尺度の信頼性や妥当性を検証した.また,高齢者/障害者への敵対的/現代的偏見が高い人ほど,高齢者/障害者支援政策に対する重視度が低いという関連がみられた.研究2では,高齢者以外の健常な成人を対象としたオンライン実験を実施し,敵対的/現代的偏見に関する文章を用いた教育的介入を行った.その結果,教育的介入を受けた実験群では,統制群よりも現代的偏見が低く,高齢者/障害者支援政策に対する重視度が高かった.高齢者/障害者に対する偏見を軽減することで,だれもが参加しやすい社会の形成が期待される.