2019 年 1 巻 p. 53-54
本調査では大学生280名に対してインターネット依存傾向度と精神的不健康度の関連性を調査した.結果,依存傾向得点と不健康度得点の間には中程度の正の相関が認められた.また,調査の回答者を依存傾向度高群・中群・低群に分類し,各群の不健康度得点の平均と標準偏差から分散分析を行ったところ,各群の不健康度得点の差は有意であった.更にTukey法を用いた多重比較を行ったところ,依存傾向度高群と中群・低群の不健康度得点の差が有意であった.結果からインターネットに強く依存している学生ほど精神的に不健康な状態になる傾向があること,加えて平均以上にインターネットに依存している学生についてはより顕著にその傾向が表れることが判明した.