情報教育
Online ISSN : 2434-3463
研究速報
情報倫理教育における核心的課題の構造的分析
被害者の沈黙が社会正義を損なうとき
里吉 竜一
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ジャーナル オープンアクセス

2025 年 6 巻 1 号 p. 1-6

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抄録
本稿は,情報社会における情報倫理教育のあり方を再考するものである.特に,声を奪われて沈黙を強いられる被害者の存在に注目し,それが社会正義の実現に与える構造的な影響を明らかにする.現行の情報倫理教育が加害行為の抑止に偏重し,被害者の尊厳回復や公共的議論への参画を十分に扱っていない点を問題視し,倫理的判断力と社会的責任感,さらには公共空間への関与能力を涵養する教育モデルの再構築の必要性を論じる.
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© 2025 日本情報教育学会

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