1974 年 13 巻 4 号 p. 203-212
産業機機の動力伝達用歯車に多く見られる面圧疲れによる事故と,曲げ疲れに起因する折損事故の実例を挙げて,これまでの理論との対比を行ない
1)面圧疲れ 調質鋼の面圧許容限度とされているPmax≦0.25HBでも,金属粉の存在で表面の傷つきからピッチングを起こすこと,窒化法が防止に有効であること,表面硬化歯車では急激なかたさ変化による応力集中や,針状組織を避けなければ,スポーリングや,疲労折損を招く.
2)曲げ疲労打損 歯元すみ肉部の焼入不足は,かたさの低下による強さ不足だけでなく,耐久限度を下げること,会田らの提唱した曲げ強さの式の有用性なことを事故例から確かめた.