1978 年 17 巻 2 号 p. 69-76
主として石油プラント,コンビナートにおける爆発事故について,爆風圧と容器破片の効力および被害局限のための防爆壁の配置,構造,材料,支持法を記し,特に鉄筋コンクリート防爆壁について,塑性理論による最終強度モーメントM、を,単鉄筋および複鉄筋壁について例示計算した.一方,防爆壁の代表的支持法四つについて,爆圧を等布荷重として,壁に生ずる最大曲げモーメントmax Mを算出し, Muとmax Mを比較することにより,必要な壁厚と鉄筋量を判定できるようにした.破片貫徹防止上必要な壁厚と防爆壁の効果も記述した.