1978 年 17 巻 2 号 p. 87-91
難燃性で焼却処理の困難な有機ハロゲン化合物を完全に無機物質にまで分解し,かつ排煙処理の容易でない分子状の塩素や臭素の生成を抑える燃焼条件を知る必要が生じ,その手はじめに塩素化炭化水素について電気炉を用いて検討を行った.その結果トリクロルエチレンは900℃1秒加熱により99.9%以上(初濃度1万ppmのとき排出ガス中には10ppm以下)分解されること,及び分子状塩素の生成率は,水が共存しないと全塩素原子の45~50%であるのに対し,水が3v/v%含まれると3~6%に低下することが判明した.トリクロルエチレン濃度,炉内酸素濃度,空塔速度などについて実用範囲内で分解率 に及ぼす影響を確かめだが,それらはほとんど無視出来る程度であった.二塩化プロパソ,テトラクロルエチレン,四塩化炭素も同様の条件で分解をほぼ完結させることができる.