液状有機過酸化物の分解温度,分解熱をピンホールパンを用いてTG-DSCで測定した.また,発火点を測定し分解温度との関係を求めた.その結果,ピンホールパンを用いてのTG曲線,DSC曲線から,ピンホール径が適当ならば適切な分解開始温度,ピーク温度,分解熱が求まることがわかった.また,DSCにおける分解開始温度,分解ピ一ク温度と発火点とはほぼ犀対応していることが認められた.とくに分解ピーク温度と発火点とは直線的によく対応していることから,未知測定物質のDSCによる分解ピーク温度が求まれば,その物質の発火点 を推定できる.