1979 年 18 巻 1 号 p. 22-27
ガス器具等の酸素不足下でめ,燃焼にともなうCOの発生の機構について検討を加えた.燃焼用空気中の酸素量とCO発生とは必ずしも一義的には結びつかず,むしろ器具の構造と深い関係にあることが明らかになった.また,燃焼にともなう汚染ガスの室内分布は相当時間を経過したのちにも均一には分布せず,器具より上部部分に偏在しており,室内全体の空気を燃焼用空気として安全のための換気率を考えるのははなはだ危険であることを指摘した.酸欠燃焼防止については,その時間的推移を考慮して再検討が必要である.