安全工学
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報文
家庭用ガス器具の低酸素濃度下での 燃焼(酸欠燃焼)の危険性
CO中毒のダイナミックスの研究
篠崎輝夫,村岡博,辻坂信嗣,千原徹也大沢 敏彦
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キーワード: 安全, ガス, CO中毒, 酸欠燃焼
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1980 年 19 巻 3 号 p. 133-138

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抄録

家庭用ガス器具等の酸素不足下での燃焼に伴うCOの異常発生によって汚染の進行中の窒内に人がいたとき,CO中毒の進行の時間的経過について検討を加えた.家兎を用いた実験によって,室内酸素濃度ならびにCO濃度と生体の血液中のHbCO濃度との間には可逆平衡関係があり,HbCOの飽和濃度に至る時聞的経過は,従来から知られている吸入実験等によって得られた結果よりかなり急速に飽和濃度に至ることが明らかになった.このことは,CO中毒の危険性を論ずるときの時間に対する考えを再考する必要のあることを示している.また,室内酸素濃度の低下は同一濃痩のCOに対してもHbCOの飽和度を著しく高め一層危険性の増大することを示している.低酸素濃度下での燃焼(酸欠燃焼)の危険性はそのCO中毒のダイナミックな挙動を含めて考えるとき極めて大きいことを示している

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© 1980 特定非営利活動法人 安全工学会
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