安全工学
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総説
静電気災害危険と防止対策としての計測技術
村崎憲雄,藤林宏一,松井満
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1981 年 20 巻 6 号 p. 308-313

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抄録

防災的見地に基づいた静電気測定とは,絶縁破壊を生じる個所の発見と絶縁破壊が生じる可能性の程度とを同時に測定値として検出し,しかも評価指標化できなければならない.また,計器系が災害源になる可能性と測定系が現象を擾乱する可能性がない保証が必要である.一般論としては,ラジオテレメータシステムによる電界強度測定がもっとも望ましいが,機器内電界が線形特性であれば電流密度・電椅密度・電位のいずれを機内任意点で測定してもよい.しかし,実際には,機内静電気現象は非直線性であるがため,測定位置と計器位置すなわち位置ぎめは防災を目的とする静電気測定ではきわめて重要な計装事項である,参考としていくつかの例についての測定法を総合し,ラジオテレメータシステムの電界強度計の試作品をあわせて説明する.

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© 1981 特定非営利活動法人 安全工学会
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