昭和52年2月の政令等の改正以来,自治省消防庁においては,社会・経済情勢の変化に即応して危険物規制行政を円滑に推進するため,各種の石油貯蔵方式に対する技術上の基準の整備,拡充に努力を続けておられますが,この間にあって筆者の所属する危険物保安技術協会は,消防庁からの依頼等を受け,協会内に調査検討会を設置して調査・検討の結果を取りまとめた報告書を作成したり,技術基準委員会の作業部会等にも関与してきておりますので,この稿を借りて屋外貯蔵タソクに係る①杭およびリング基礎, ②地震荷重と安全性,③爆発および液面揺動に対する固定屋根ダンクの安全性,④内部浮屋根タンクの安全性について,また特殊な屋外貯蔵ダンクとして,①COM貯蔵タンク,②ワックス原油圃化貯蔵タンク の安全性について,それぞれ前記報告書の内容や現況の概略を紹介するものです.