安全工学
Online ISSN : 2424-0656
Print ISSN : 0570-4480
ISSN-L : 0570-4480
22 巻, 3 号
安全工学_1983_3
選択された号の論文の9件中1~9を表示しています
安全への提言
総説
  • 末原 忠司
    1983 年 22 巻 3 号 p. 126-136
    発行日: 1983/06/15
    公開日: 2018/01/31
    ジャーナル フリー

    昭和52年2月の政令等の改正以来,自治省消防庁においては,社会・経済情勢の変化に即応して危険物規制行政を円滑に推進するため,各種の石油貯蔵方式に対する技術上の基準の整備,拡充に努力を続けておられますが,この間にあって筆者の所属する危険物保安技術協会は,消防庁からの依頼等を受け,協会内に調査検討会を設置して調査・検討の結果を取りまとめた報告書を作成したり,技術基準委員会の作業部会等にも関与してきておりますので,この稿を借りて屋外貯蔵タソクに係る①杭およびリング基礎, ②地震荷重と安全性,③爆発および液面揺動に対する固定屋根ダンクの安全性,④内部浮屋根タンクの安全性について,また特殊な屋外貯蔵ダンクとして,①COM貯蔵タンク,②ワックス原油圃化貯蔵タンク の安全性について,それぞれ前記報告書の内容や現況の概略を紹介するものです.

報文
  • 勝山邦久,佐藤嘉晃
    1983 年 22 巻 3 号 p. 137-144
    発行日: 1983/06/15
    公開日: 2018/01/31
    ジャーナル フリー

    普通鋼およびステンレス鋼の角柱内を伝播するAE波を想定し,この角柱内にある圧力作用孔から投射される弾性波の伝播の挙動を3次元のラグランジュ座標で表わされる運動方程式を差分で解いた、 まず,弾性縦波が自由面で反射する場合を検討し今回の数値解析の結果と理論解の結果とが比較的よく一致することを示した,ついで圧力作用孔と表面との間の距離の大小が伝播する波動の波形に及ぼす影響にっいて検討した.また,角柱の厚さが波動の波形に及ぼす影響について検討し,反射横波の影響が大き いことを示した. 最後に,普通鋼とステンレス鋼との材質の差によって伝播する波動の波形がどのように変化するかを検討し,反射縦波の影響によっても波形は変化することを示した.

  • 若林嘉一郎,清水学,吉村浩吉, 中村扶,神谷重光,山川雅裕, 大野 崇
    1983 年 22 巻 3 号 p. 145-154
    発行日: 1983/06/15
    公開日: 2018/01/31
    ジャーナル フリー

    何らかの異常により制御量が大きく変動し,自動制御が不能となった系では,危機脱出のため運転に人間が介入する.このような異常時における人間の判断を加味した制御系の効果をしらべるために,実際の装置を用いた実験を行なうのは危険である.したがって,系の状況を正確に衰現したシミュレータの出現が必要とされる,ここでは,塩化ビニル重合缶のシミュレータ設計例を示す.このシミュレータでは異常運転時の缶内温度予測に数学モデルを採用している.

  • 松田東栄,内藤道夫, 豊永 克弘, 野島康弘,小林誠,清水民生
    1983 年 22 巻 3 号 p. 155-161
    発行日: 1983/06/15
    公開日: 2018/01/31
    ジャーナル フリー

    3および4インチ配管からなる粉体空気輸送プラントを運転して,数種の可燃性ダストの輸送管中にお ける爆発危険性を検討した. その結果,輸送空気速度を増すにつれて爆発範囲は狭くなり,電無火花藩火では,どのようなダスト濃度でも着火不可能な限界空気速度が存在する,しかし,着火源としてガス爆発を使用した場合,爆発上限界は次第に低濃度側へ移行した後,輸送空気速度が大きくなるにつれて逆に広がり,「着火範囲」は拡大する危険性がある.また,小径の輸送管では輸送空気速度が十分大きければ,たとえ着火しても,着火時以外ダスト火炎はほぼダスト輸送速度で搬送され,火炎の加速もしくは自続的な火炎伝ぱは困難である, と推定される.

資料
災害事例
事故・災害ニュース
談話室
feedback
Top