飛行訓練中の高価な航空機の損壊,人命の喪失を防止するために考え出されたフライト・シミュレーターは,その後の社会的,経済的要求,安全性等の面から次第にその重要性を高めてきた. 2回にわたる石油ショックと,デジタルコンビュ一ターを含む技術革新とが相まって,爆発的進歩を遂げ,現在では飛行教育訓練上,不可欠となり,実機訓練をほとんど代替するまでに至っている. 本稿においては,その発達の過程をたどりながら,いかに微妙な人間感覚な模擬し,3次元の運動を作り出Lてきたかについて述べてみた・ フライト・シミュレーターの役割は,単に訓練器材に留らず,新機種開発時の諸性能のアセスメソトとLても,今後ますますの発達が期待されている.