1985 年 24 巻 2 号 p. 72-77
溶融塩と水との接触により生じる蒸気爆発現象を評価するために,各種類の溶融塩上に水滴を滴下し,その沸騰蒸発の挙動を広い温度差範囲にわたって測定する系統的実験を行った.その結果,滴下直後に水滴が瞬間沸騰蒸発する現象を確認し,その様相,発生する条件,瞬聞沸騰蒸発の出現率等を知ることがでぎた.さらに,同種類の塩を用いた蒸気爆発実験の結果と本実験の結果とを照合することにより,瞬問沸騰蒸発の挙動を知ることは溶融塩と水との接触により生じる蒸気爆発の特性を評価するのに有効であるご とを示した.