1986 年 25 巻 3 号 p. 171-174
昭和59年8月,神奈川県下の私鉄の軌道敷においてト・リー線やきF電線を懸架してあるトラスビームの塗装を行っていた作業員が,線路上に転落して死亡するという事故が発生した,停電状態にして作業していたというにもかかわらず被害者の両腕などには感電による火傷が生じていたので,活線状態で作業が行われたのではないかと考えられた・調査の結果,停電にする際に油入遮断審の内部が故障して活線状態が継続されていたもので,適切な点検保守を行わなけれぼ油入遮断器の寿命は定格の1/10くらいになって しまう.