安全工学
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25 巻, 3 号
安全工学_1986_3
選択された号の論文の12件中1~12を表示しています
安全への提言
報文
  • 飯塚義明,泉峰雄
    1986 年 25 巻 3 号 p. 132-137
    発行日: 1986/06/15
    公開日: 2017/11/30
    ジャーナル フリー

    アンモニアー空気の着火性を拡散混合系及び予混合系でバーナ法により研究した、着火試験には2種類の電気火花を用い,アンモニアを着火させるための条件(アンモニア流速・点火位置・点火条件)について検討L.た.放電時間0.1~1mSの矩形波火花は,コンデンサからの直接放電火花(時間約1μs)よりも着火能力が優れていた.ノズルパーナ上の拡散混合気は時間0.1msの後者放電により30mJのエネルギで着火した.しかし,バーナ上の火炎は文献で知られていると同様に室温下では不安定であった。 内径70mmのガラス管中での予混合気の発火エネルギを測定した.その結果はバーナ法の着火結果とはよく一一致した、また,最小発火エネルギは放電時聞が100μsの時75mJ,約1μsでは105mJであっ た,半導体原料用の高純度アンモニアの発火エネルギは通常の市販品と変わらなかった.

  • 徳橋和明,堀口貞茲,浦野洋吉,岩阪雅二,近藤重雄, 橋口 幸雄
    1986 年 25 巻 3 号 p. 138-144
    発行日: 1986/06/15
    公開日: 2017/11/30
    ジャーナル フリー

    ベソゼンの水素化反応に・おける副反応の主要段階であると考えられるシクロヘキサンからルヘキサンヘの水素化反応の機構を圧力25atm,温度230~310℃の条件で検討した.ルヘキサンはベンゼンの水素化反応により生成したシクロヘキサソがさらに水素化されることによって生成し,その機構はベンゼンからシクロヘキサンヘの水素化反応と同様な機構で表すことができることがわかった,また,水素とシクロヘキサンの吸着平衡定数は温度域が異なるにもかかわらず主反応と同一の温度依存式で表すことがでぎた,この結果を用いて,ベンゼンの水素化反応におげる異常反応を説明しようと試みたが,そのためにはこれだけでは十分でなく,さらにその先の反応も考慮する必要のあることが示唆された.

資料
  • 内田 弘
    1986 年 25 巻 3 号 p. 147-152
    発行日: 1986/06/15
    公開日: 2017/11/30
    ジャーナル フリー

    誘導結合プラズマ(ICP)発光分析法は,生体試料中の微量金属分析法として注目され,ルーチン分析への広い普及が期待されている,本稿では,同法の分析化学的特性を生体試料分析の観点から平易に解説する、生体試料中の重金属分析のための試料調製法を述べた後,定量法における問題点を挙げる.さらに血清と毛髪試料のルーチン分析例を紹介する.

  • 松田 正
    1986 年 25 巻 3 号 p. 153-161
    発行日: 1986/06/15
    公開日: 2017/11/30
    ジャーナル フリー

    可燃性ガスが漏えいした場合,どのような状態で滞留し,あるいは流動拡散するかはガスの物性,流出状態,気象特に風向風速,地形,構造物の形状等により複雑多岐である.しかし,いずれにしても大気中に拡散して混合ガス層で覆われる爆発危険区域は広範囲に拡大する. ガス漏えいが発生した揚合の安全対策並びに保安技術の確立のため,筆渚らが行った下記の実験研究に づいて報告する. (i)平坦な地表上における拡散  高比重ガスの拡散及びガス比重の影響. (ii)障壁の拡散効果  障壁によるガスの拡散現象並びに漏えい点の風下側及び風上側に存在する障壁の影響 (iii)防液堤から流出したガスの流動拡散.

  • 危険物研究分科会
    1986 年 25 巻 3 号 p. 162-164
    発行日: 1986/06/15
    公開日: 2017/11/30
    ジャーナル フリー

    最近,大阪市内の油槽所において,タンクローリーヘガソリンを充填中,爆発事故が発生し,また,東京都内でタンクローリーが運行中に横転炎上する事故が発生した.これらの事故を防止するには,タソク ローリーの運行と作業手順が重要な要素と考えられ,検討を行い,標準的なマニュアルを作成した・マニュアルの内容は,総則・積込み・運行・荷卸しからなる.総則ではタンクローリーの運転手の心構 えと串装について記した.積込みでは油槽所においてタンクローリーヘ危険物を受け入れる時の手順と注意事項を記し,荷卸しではタンクローリーから他のタンクヘ危険物を払い出す時の手順と潅意事項を記した.運行では運行に際しての留意事項・携帯品・点検等について記した.

  • 柳生 昭三
    1986 年 25 巻 3 号 p. 165-170
    発行日: 1986/06/15
    公開日: 2017/11/30
    ジャーナル フリー

    著者はかねてから,可燃性液体を取り扱う上での下部引火点と上部引火点の重要性を認識した結果,多くの物質についてこの数値の実測による検討を重ねてきた.本稿ではその成果を,蒸気の爆発危険性状が一べつして理解できるように,蒸気圧線に基づく引火温度と爆発限界の関係線図という形態で,各物質について順次紹介することとした.

災害事例分析
  • 原實,土方忠道,松下智康,芦沢清美
    1986 年 25 巻 3 号 p. 171-174
    発行日: 1986/06/15
    公開日: 2017/11/30
    ジャーナル フリー

    昭和59年8月,神奈川県下の私鉄の軌道敷においてト・リー線やきF電線を懸架してあるトラスビームの塗装を行っていた作業員が,線路上に転落して死亡するという事故が発生した,停電状態にして作業していたというにもかかわらず被害者の両腕などには感電による火傷が生じていたので,活線状態で作業が行われたのではないかと考えられた・調査の結果,停電にする際に油入遮断審の内部が故障して活線状態が継続されていたもので,適切な点検保守を行わなけれぼ油入遮断器の寿命は定格の1/10くらいになって しまう.

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