安全工学
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環境問題特集
スパイクタイヤにより発生する道路粉じん
関本 善則大塚 尚寛
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1988 年 27 巻 6 号 p. 401-407

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抄録

 スパイクタイヤ粉じんの発生の実態、を把握する目的で,盛岡市を調査対象として,道路粉じんの採取分析を行った.その結果,冬期に発生増加する道路粉じんは,粒径の大きなものが多しこれらの粒径範囲の粉じんには,道路舗装材中の骨材や路面標識の白線に由来するFeやCaが多く含まれているが,健康影響が最も懸念された発がん物質ベンゾ(a)ピレンはほとんど含まれていないことがわかった.また,発生源の寄与率を算出した結果,冬期における道路粉じんの発生増加は,スパイクタイヤによるアスフアノレト舗装材の摩耗ばかりでなく,道路端堆積物の再飛散に由来するものもかなりの部分を占めることが明らかとなった.

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© 1988 特定非営利活動法人 安全工学会
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