埼玉大学工学部環境化学工学科
1898 年 28 巻 1 号 p. 2-10
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中国ではエネルギーの70%以上を石炭に依存しているために,大都市では粉じんと二酸化硫黄による激しい大気汚染が生じている.また,最近では石油化工区や自動車交通量が急増している大都市では光化学スモッグも出現している.二酸化硫黄の大気中への放出は,東北部に見られる塩基性土壌やアンモニアガスによる緩衝作用が小さい西南地区の重慶や貴陽で大きな酸性雨による被害を生じさせている.中国の大気汚染問題はエネルギー消費量から考えて,広域汚染化する以前に国際的技術協力などを得て,有効な対策を取る必要がある.
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