1993 年 32 巻 4 号 p. 253-259
1976年にイタリア・セベソで発生した毒性物質放出事故を契機として,ヨーロッパ共同体(EC)はセベソ指令を発令した.それを受けてEC加盟国は化学プラントの安全性を確保するための規制を国内法に組み込んだ.一方米国では,1984年のインド・ボパールでの事故を契機として,環境庁(EPA),労働省の下にある労働安全健康庁(OSHA)が法規制の見直し作業を開始し,1992年に労働安全健康法の下に化学プラントの安全性を確保するための基準を制定した.本稿では,海外での巨大事故を契機とした欧米各国の行政の対応などを紹介する.