1993 年 32 巻 6 号 p. 407-415
今日まで橋梁に関連した技術が進歩し,現在では,スパン長が2000mクラスの橋梁を設計・施工できるようになってきた。しかし,過去においては種々の破壊が発生しており,橋梁技術の発展は破壊原因の調査・解明による面も多い.本報文では,橋梁の分野における代表的な破壊事例を紹介するとともに,破壊の代表的な要因である地震と風に対して,現在これによる破壊を防ぎ安全性を確保するために,どのような考え方に基づきどのような対策を行っているのかを述べる、また,最近の設計事例として明石海峡大橋と青森ベイブリッジの二つを紹介する.