1994 年 33 巻 3 号 p. 170-176
1976年にイタリア・セベソで発生した毒性物質放出事故を契機として,ヨーロッパ共同体(EC)はセベソ指令を発令した.一方米国では,1984年のインド・ボパールでの事故を契機として,環境庁(EPA) および労働安全健康庁(OSHA)が法規制の見直し作業を開始した.OSHAは1992年に労働安全健康 法の下に化学プラントの安全性を確保するための基準を制定しており,またEPAドは現在リスクマネージメントプログラム発布の最終段階にある.本稿では,欧米における最近の法規制の動向,およびこれに対する産業界の対応などについて紹介する.