安全工学
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33 巻, 3 号
安全工学_1994_3
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安全への提言
総説
  • 大久保 尭夫
    1994 年33 巻3 号 p. 138-150
    発行日: 1994/06/15
    公開日: 2017/07/31
    ジャーナル フリー

    「人間工学」という言葉は最近よく聞かれるようになったが,その利用については今一歩の感がある,作業形態がコンピュータ技術などの急速な進歩により大きく変容をしている一方で,現在ぽど作業の安全性や快適性が求められている時代はないと考える.従来,安全はおもにエ、学や技術を中心とした考え方や手法により不安全行動や事故の発生を防止することを試みてきたが,現在では物と人の両方から危険性を予知し,予見して安全を確保しようという考え方になってきている.すなわち,われわれ人間が作業や機器操作をする処理過程の流れの中で人間のもっている特性に基づいた安全確保をすることにより,より快適に作業ができる機器や機器環境を設計しようとするものである.機器が高度化,精密化,巨大化をする中で人間が関係する部分は小さく評価され,また軽視される傾向が認められる.しかしながら人問の取扱う機器システムはすべて人間能力の代替であり,人間を機器システムに適合させようとすることは本末転倒である。人間、工学の視点に立って作業や機器操作の安全性や快適性向上を考える場合,人の生体特性や行動特性への理解,社会環境への調和,機器と人問の至適インタアクション,マクロ的視点に立ったシステム改善などが将来的に人間工学の分野ではますます重要になるものと考えられ る.

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