国立公衆衛生院労働衛生学部
1996 年 35 巻 6 号 p. 435-442
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有害大気汚染物質は環境基準が定められたこれまでの大気汚染物質とは異なり,発がん性あるいは発がんの恐れのある物質を含んでいる.発がん物質はその影響に「いき値」がないと考えられることから,その規制には新たな概念が求められる.そこで考えられたのがリスクの概念であり,健康影響評価としてのリスクアセスメントの手法である.従来の耐容一日摂取量に変わる実質安全用量を求めるリスクアセスメントの手順を解説するとともに,より科学的なものとするための最近の動向を示した.
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